【合格体験】東北大学工学部 AOⅡ期について解説します④ <筆記試験について>
こんにちは、白黒です。
今回は、筆記試験の形式や傾向についてお話ししようと思います。
前回は出願書類についてのアドバイスをお伝えしましたので、ぜひそちらも合わせてご覧ください。
目次
全体について
工学部の筆記試験の科目は英語、数学、物理、化学の4科目です。
各科目60分で、休憩時間は50分、昼食休憩は90分と結構長めに取ってあります。
しかし、各科目の開始20分前くらいからは参考書などをしまって静かに待機しないといけないので、実質は30分くらい合間に時間があるといった感じでした。
難易度は科目によってまちまちですが、全体を総合的に見ると一般入試と同程度だと思います。
英語
例年は2000字くらいある長い英文1つで、最後に日本語で300字以内の小論文を書く小問があります。
一般入試とは違い、時事的な内容や専門的なものがテーマになることが多いです。
問題自体は普通の入試と同じような形式ですが、本文が専門的なので多少難しい単語が出てきます。
60分ありますが、時間はギリギリです。
私の年はコロナ関連のテーマでした。
私は本番では、英語の問題を解くのに40分ちょっとかかり、残りの20分弱で小論文を書きました。
私自身、英語は苦手だったので2問くらいはよく分からないまま回答しました。
小論文は、焦ってしまって構成がめちゃくちゃになってしまいましたが、なんとか時間内に書き上げることができました。
数学
特にこれといった特徴は無いですが、普通に一般入試レベルの問題が出題されます。
全部を完答するのは時間的に少し大変ですが、途中までなら簡単に解けるようなものが多いです。
難しいところは飛ばして、上手に時間を活用するといいでしょう。
私は、3問のうち1つだけ完答し、残りの2つは最後の小問以外は解くことができました。
物理
例年は力学、熱力学、波動、電磁気学から2〜3問出題されています。
一般入試よりも問題設定が複雑だったり、類題を見たことがないような状況の問題が出されやすい傾向にあるようです。
冷静にどのような設定になっているのか見極め、知っている問題の形式に分解していく必要があります。
私は、前半で出された力学は完答できました。
後半の電磁気学は複雑で、コンデンサと電磁誘導が合わさったような問題でした。
私は物理は得意だったので、時間が足りなかった最後の小問以外は全て解くことができました。
しかし、電磁気学の問題については(1)からつまづく人もいたのではないかと思います。
化学
化学に関しては、はっきり言って簡単だと思います。
問題の分量も、例年そこまで多くないので、時間にも比較的余裕があるでしょう。
形式としては、小問集合のような構成になっていることが多いです。
しかし、有機化学の分野からも出題されるので、まだ習っていない高校もあるかもしれません。
担当の先生に、授業がいつ終わるか確認しておくとよいでしょう。
私は化学も結構得意だったので、解き忘れてしまった2箇所を除いて全て正解していたと思います。
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おわりに
今回は、工学部のAOⅡ期の筆記試験についてお伝えしてきました。
全体的に、一般入試と同等かそれ以上の学力が必要となる試験ですので、十分に対策してから挑むとよいでしょう。
この記事が少しでもみなさんのお役に立てば幸いです。
次回は、筆記試験の対策について書いていこうと思うので、ぜひお待ちください。